2024.7.20 掲載
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【連載コラム42】気候危機、左右の対立と分断を越えて ~日本人の道徳的価値観とリベラルと保守の相克等の政治的分断状況が気候危機問題政策に与える影響についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
「人間は、90%はチンパンジーだが、10%はミツバチである」(Jonathan Haidt)[1]最近の内外の陳腐な政治風景を垣間見る時に、ふと、ジョナサン・ハイトのこの言葉が脳裏をよぎる。...
2024/10/24
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【連載コラム41】なぜ、いま、気候市民会議なのか ~民主主義システムの機能不全と民主主義のイノベーション「熟議型民主主義」の地平線~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
眼前に立ちはだかる気候危機の喫緊の課題を前に、現下の民主主義システムが内包している政治の機能不全と政治の正当性の空洞化に深刻な不安を感じている。いまや、気候変動対策に既存の民主主義システムが...
2024/10/19
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【連載コラム40】日本のノブレス・オブリージュを問う~これからの日本の命運を決める「第7次エネルギー基本計画」と「温室効果ガス削減目標」の重要性についての喚起~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
1.いまこそ日本に求めらているノブレス・オブリージュ(noblesse oblige) 「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」という言葉がある。「nobless」...
2024/9/24
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【連載コラム39】気候危機と政治の位相 ~リベラルと保守の相克等、人間が気候危機問題を道徳的に判断する上での心理学的疎外要因についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
気候危機等、地球環境問題の地球規模のリスク管理の問題は、実にやっかいで、難儀である。一種の多変数連立方程式に酷似している。なぜなら、不確実性を含む問題でありながら、社会的意思決定が必要な課題...
2024/9/16
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なぜ、いま、電気自動車なのか ~気候危機時代におけるEVシフトの多義的な歴史的必然性と今後の未来展望~ /東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
電気自動車(Electric Vehicle;以下EVと略称)[1]には、多義的な歴史的必然性がある。実に面白い。 いま思い起こせば、初めて、実際にEVのハンドルを握って自分自身で運転...
2024/8/26
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【連載コラム38】「国家」は、誰のためにあるのか ~人間の真の幸福と国家の位相、そして「人間の安全保障(human security)」についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
1.「国家」は、誰のためにあるのか いま、「人間の真の幸福」が、危機に面している。しかもこともあろうか、この幸福を担保すべき肝心要の「国家」が、いま、「人間の真の幸福」を蹂躙している加...
2024/7/22
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【連載コラム37】「溶融」する日本に、はたして、未来はあるのか ~気候危機時代の、化石燃料、原発、そして市民不在のエネルギー政策論との不適切な位相についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
1.メルトダウンの救いがたい深刻度 世界は、いま、「気候変動」、「生物多様性の損失」、そして「環境汚染」という「地球の三重の危機(Triple global crisis; Tripl...
2024/7/11
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【連載コラム36】脱炭素社会に向けた2050年ゼロカーボンシナリオの地平線 ~日本で2050年に100%再生可能エネルギーの「脱炭素社会」構築が十分可能である明確な根拠~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
日本で2050年に100%再生可能エネルギーが実装された脱炭素社会を構築することは十分可能である。それには、明確な根拠がある。日本の未来に、希望をもてる確固とした根拠がある。すでに、日本は、...
2024/6/18
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【連載コラム35】サムソン・シンドロームの危険な深淵 ~イスラエルによるガザ戦争とロシアによるウクライナ戦争に通底している無気味な悲劇の本質~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当) 古屋 力
ドイツのフランクフルトに住んでいた時期に、週末、よく通った場所が、シュテーデル美術館(Städel Museum)であった。マイン川に架かるつり橋を渡ってよく訪問した。この美術館には、大好き...
2024/5/31
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【連載コラム34】カーボン・リムーバルは、はたして、救世主になれるのか ~気候危機に対する画期的な解決法「DAC(直接空気回収)」の課題と未来展望についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
「悲観論者は、チャンスの中に困難を見る。楽天家は、困難の中にチャンスを見い出す。(The pessimist sees difficulty in every opportunity. Th...
2024/5/25
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電気自動車(EV)の未来と脱炭素社会の位相 ~日本の自動車メーカーのEV戦略の本格的な加速が必須急務である本当の理由~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
いまや、電気自動車(Electric Vehicle;以下、EVと略)の未来がどうなるかが、人類の未来の明暗を決定する重要かつ不可欠な鍵となっている。同時に、それは、日本の未来にとって重要な...
2024/4/22
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【連載コラム33】いまこそ「未来世代法」の立法化を(7) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
3.いまこそ、「未来世代法」の立法化を以上、日本が世界一幸福な環境先進国実現に向けたパラダイムシフトを実現するための鍵となる「幸福度」と「環境パフォーマンス」の2つについて、論点整理をしてき...
2024/3/21
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【連載コラム32】いまこそ「未来世代法」の立法化を(6) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
2.3 「環境パフォーマンス」;脱炭素社会構築に向けた抜本的社会システム改革を去年2023年12月3日、アラブ首長国連邦のドバイで開催されている第28回国連気候変動枠組条約締約国会...
2024/3/15
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【連載コラム31】いまこそ「未来世代法」の立法化を(5) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
2.いまこそ、世界一幸福な環境先進国実現に向けたパラダイムシフトを 2.1 世界一の「課題先進国」だからこそ、いまがチャンス現下の日本の政治情勢は致命的に問題山積であるが、そ...
2024/3/13
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【連載コラム30】いまこそ「未来世代法」の立法化を(4) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
1.3 日本における「真の政治」と「真の民主主義」の不在環境にも人間にも優しい「持続可能な社会システム」が、残念ながら、今の日本には不在である。「幸福」と「ウェルビーイング」と「環...
2024/3/7
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【連載コラム29】いまこそ「未来世代法」の立法化を(3) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
1.2 低位水準にとどまる日本の「環境パフォーマンス」実は、興味深いことに、各国の「経済格差」の指標であるジニ係数と「環境パフォーマンス」には、興味深い相関があることが、先行研究で...
2024/3/5
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【連載コラム28】いまこそ「未来世代法」の立法化を(2) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
1.地球環境にも人々の幸福にもあまり優しくない日本というシステム 日本は、残念なことに、「地球環境」にも人々の「幸福」にもあまり優しくない国になってしまっているとも言われている。しかし...
2024/3/3
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【連載コラム27】いまこそ「未来世代法」の立法化を(1) 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
いま、日本は、将来の命運を左右する重要な分岐点の前で、立ちすくんでしまっている。限りない拡大・成長に向かう道と、持続可能性に向かう道との分かれ道の前に立っている。この二律背反的な2つのベクト...
2024/3/3
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【連載コラム26】ジョン・レノンの予言(続) ~バートランド・ラッセルとビートルズ~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
「善き人生とは愛によって触発され、知識によって導かれるものだ」(The good life is one inspired by love and guided by knowledge)&...
2024/1/18
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【連載コラム25】「心の消失」という深刻な問題 ~気候危機と分断の時代に人類が直面している「幸福の不在」の本質~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
「ぼくの心にほかならぬこの心、それですらぼくにとっては永遠に定義不能なままだろう。」 (アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』) 1)心の消失 いま、人類は、「心...
2024/1/12
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【連載コラム24】日本の「グリーン・ウォッシュ」と「化石賞」連続受賞が意味する深刻さ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
なんとも、不名誉なことである。実に恥ずかしい!!そして、事態は、深刻である。実は、困ったことに、いまや、日本は、世界中から尊敬もされず信頼もされない国に成り下がってしまいつつある。先日12月...
2023/12/27
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【連載コラム23】新しい資本主義の鍵「B impact assessment(BIA)」の含意 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
世界で多様な社会的問題が発生している。気候危機問題や格差問題、貧困問題、紛争等、枚挙にいとまがないほど、事態の深刻化が加速しつつあり、世界中の弱者が不条理に遭遇し、喫緊の課題が山積している。...
2023/12/14
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【連載コラム22】「Beyond Growth(成長を超えて)」の含意 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
これからの人類の明るい未来図を描く際に、「Beyond Growth(成長を超えて)」という言葉が、重要な鍵となるかもしれない。地球環境を破壊・汚染し、人間の尊厳を蹂躙し、忌まわしい戦争や紛...
2023/11/28
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【連載コラム21】世界平和と気候危機の同時解はあるのか 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
「どうして、いつまでも、みんな、仲良くなれないんだろうか。」(忌野清志郎)先日、東京大学で開催された研究会「対立や分断の時代のリーダーに求められることは?」に参加した際に、参加者同士間の実に...
2023/11/21
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【連載コラム20】持続可能な脱炭素社会に向けた「気候正義」と「気候民主主義」の含意 ~ 人類が直面する「気候危機」と「民主主義危機」への処方箋 ~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
パソコンなどの音量を調整のうえお聞きください。 いまや、人類は、「気候危機」と「民主主義危機」という2つの深刻な致命的危機に直面している。気候危機は、干ばつや豪雨など自然災害の頻発化や...
2023/10/14
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【連載コラム19】 資本主義とサステナビリティーのジレンマ ~ヤコブ・トーメ『キルスコア』の衝撃~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
私たち人類は、どうすれば存続できるのか?希望は、どこにあるのだろうか?たくさんのグローバル・アジェンダが、打ち上げ花火のように、登場しては、ことごとく、はかなく消え去っていったのはなぜなのだ...
2023/8/23
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【連載コラム18】「棍棒での決闘(Riña a garrotazos)」の含意 ~科学の「Value free」という棲み分けと「所有」という価値観の台頭の原罪についての考察~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
ここに1枚の絵がある。あのゴヤ(Francisco José de Goya) が描いた「棍棒での決闘(Riña a garrotazos)」である。大昔、学生時代、欧州旅行の途上、スペイン...
2023/8/23
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【連載コラム17】 いま日本がドイツから学ぶべきこと ~G7広島サミット総括と明るい日本への提言~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
先月5月21日に閉幕したG7広島サミットは、地球環境学者の目から見ると、特に肝心の気候危機対策においては、残念ながら、期待外れで、その宣言内容も決して褒められたものではなかった。采配を振るっ...
2023/7/26
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【連載コラム16】 日本を覆う閉塞感の根本原因 ~イノベーションのジレンマと共時性の欠落~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
一介の地球環境学者として、出来ることからしようと、ささやかながら率先垂範の気持ちもあって、鎌倉の山奥の自宅の屋根に太陽光パネルを設置し、愛車を電気自動車(以下EVと略)に切り替え、日々省エネ...
2023/7/10
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【連載コラム15】 イヴァン・イリイチの至言 ~ESG(環境・社会・ガバナンス)時代の含意~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
かつて、イヴァン・イリイチ(Ivan Illich)[1]は、こう喝破した。「自立共生的社会(convivial society)は、他者から操作されることの最も少ない道具によって、すべての...
2023/7/10
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【連載コラム14】 ナウシカとウクライナの位相 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
いよいよ広島G7サミットが開催された。ウクライナのゼレンスキー大統領も急遽広島入りして対面でG7参加国首脳会議に参加した。そして特別参加する国連グテーレス事務総長やインドのモディ首相等とのア...
2023/6/20
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【連載コラム13】 「新しい戦前」の含意 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
いま、嫌な予感がする。危険な「戦前」の空気が立ち込めているのだ。愚かな歴史は、また、性懲りもなく、繰り返すのであろうか。危険な香りのたちこめたデジャビュ感が半端ない。テロから、戦争に続く、い...
2023/6/19
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「炭素通貨」は、気候危機と資本主義の共通解となりうるのか【5】 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
(6)炭素通貨(Carbon Money) ~地球環境本位制に基づく世界共通通貨の誕生~ 1)幻の世界共通通貨「バンコール」の復活の含意 それでは、新たな健康な通貨とは何か?その...
2023/6/2
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「炭素通貨」は、気候危機と資本主義の共通解となりうるのか【4】 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
(5)新しいパラダイムシフトの鍵 ~「新しい通貨」創造の必然性と要件~ 1)気候危機問題解決と資本主義問題という2つの難解な連立方程式を解く鍵 貪欲さを伴う人類の生活習慣病の問題...
2023/5/27
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「炭素通貨」は、気候危機と資本主義の共通解となりうるのか 【3】 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
(4)通貨の本質と闇 ~資本主義の宿痾の根源についての考察~ 1)資本主義の宿痾と「通貨」の本質 結論から言うと、実は、資本主義の宿痾の根本原因は、「通貨」にあると考える。よって...
2023/5/20
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「炭素通貨」は、気候危機と資本主義の共通解となりうるのか 【2】 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
(3)気候危機問題と資本主義問題の共通解の不在 ~外部性と非対称性問題~ 1)社会的共通資本(Social Common Capital)という近代経済学の課題 近代経済学の深刻...
2023/5/15
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「炭素通貨」は、気候危機と資本主義の共通解となりうるのか~ケインズのバンコールと地球環境本位制に基づく世界共通通貨誕生の含意~【1】 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
(1)幻の世界通貨バンコールの含意 ~ケインズの置き土産~ 1)ケインズのバンコール(bancor)の含意 「この世で一番むずかしいのは、新しい考えを受け入れることでは...
2023/5/15
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【連載コラム12】自分の頭で考えることの大切さ ~ Chat GPT時代への警鐘 ~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
昨年来、Chat GPTが、世間を騒がせている。Chat GPTは、米国サンフランシスコのOpen AI社が生み出した、2022年11月30日に公開されたばかりの最新のAIチャットボット(c...
2023/5/1
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【連載コラム11】坂本龍一の「Perspective」の含意 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
坂本龍一の作品に「Perspective」という彼本人が歌う曲がある。人はそれぞれ自分の「視点(Perspective)」を持っている。立場や状況において、その「視点」は様々である。まったく...
2023/5/1
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【連載コラム10】人間中心主義からの卒業の必然性 ~生物多様性とIPBES報告書の含意~ 東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古 屋 力
誰しもが、大同小異、心当たりがあると思うが、独りよがりで自分中心の人物って結構多いし、ときに、辟易とすることも多い。周囲に迷惑や不快感を与えていながら、利他心の欠落や解像度の衰弱ゆえに、その...
2023/4/20
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【連載コラム9】「靴ひも理論」のアイロニー/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
ひょっとして、みなさん、「靴ひも理論」って、どこかで聴いたことがありますか。 もう随分と昔の記憶なので、これが、どこかの居酒屋で先輩から聴いた話なのか、どこかの本屋で立ち読みしてて奇遇...
2023/3/22
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【連載コラム8】「3.11」の本質と「正義」の不在/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
今日は、3月11日。あの2011年3月の福島第一原発事故の「3.11」から、早いもので、もうすでに12年の歳月が経過した。 あの日、事故当事国日本が、狼狽しつつ右往左往している中で、地...
2023/3/16
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【連載コラム7】「はたして、日本は、気候危機に真摯に取り組んでいるのか」/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
この美しい地球と言う稀有な惑星に住む79億人の人類とあらゆる生物種が、いま存続の危機に面している。いま必要なことは、犯人さがしでも責任回避でもなく、一刻も早く解決策を具体的な実行に移すことで...
2023/3/10
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【連載コラム6】「ヴァイツゼッカーの矜持」/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は,またそうした危機に陥りやすいのです。」(リヒャルト・カール・フライヘア・フォン・ヴァイツゼッ...
2023/2/13
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【連載コラム5】「ジョン・レノンの予言」/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
ジョン・レノンは、かつて、死の直前に、「世界は狂人によって支配されている」と語ったことがあったそうな。ジョン・レノンが凶弾に倒れたのは、いまから43年前の1980年12月8日のことである。も...
2023/1/26
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【連載コラム4】「アインシュタインの洞察」/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
かつて、アインシュタインが、「人類最大の発明だ」と揶揄したものがあった。それは、実は物理学分野の発明ではなく、意外にも、「複利(compound interest)」の発明だった。(注)(注...
2023/1/19
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【連載コラム3】「存在の耐えられない軽さ(The Unbearable Lightness of Being)」/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
冷戦下のチェコスロバキアのプラハの春を題材にしたミラン・クンデラの小説『存在の耐えられない軽さ(The Unbearable Lightness of Being)』で、写真家テレーザが「私...
2023/1/6
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【連載コラム2】画餅に帰す日本の未来を憂う/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
はたして日本は、大丈夫なのかと、ずっと気になっている。ワールドカップサッカーはすごく健闘して大いに感動したが、日本政府の「カーボン・ニュートラル宣言」は、すでに宣言から2年が経過しているが「...
2022/12/23
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【連載コラム1】バックミンスター・フラーの洞察/東洋学園大学 特任教授(地球環境論担当)古屋 力
実は、バックミンスター・フラーに最初に興味を抱くようになったきっかけは、むしろ、あの有名な「宇宙船地球号」ではなく、以下の不思議な言葉であった。「芋虫の中には、それが蝶々にいずれなるだろうと...
2022/12/12