資源循環・脱炭素社会への貢献を目指すペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」

株式会社寺岡精工は、6月26日の石川県のスーパーマーケットへの納入をもって、ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」を全国47都道府県すべてに設置した。
同製品は2017年の初導入以降、全国のコンビニエンスストア、スーパー、商業施設などに累計約5,200台(2025年6月末時点)導入。「ボトルスカッシュ」の設置により、誰もが参加しやすい身近なエコアクションとしてリサイクルの習慣化を支援している。また、使用済みペットボトルを「ごみ」ではなく「資源」として回収することで、資源循環・脱炭素社会への貢献を目指す。

プラスチック海洋汚染や石油資源枯渇の問題を受け、世界中で、ごみを出さないビジネスモデルである「サーキュラーエコノミー」実現への取り組みが進められている。
ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」は、スーパーマーケットなどの小売店や商業施設などでペットボトルを回収し、再びボトルや容器に生まれ変わらせ循環利用する「サーキュラーエコノミー」へ向けた“リサイクルの入り口”として2017年に誕生した。
投入された飲料用ペットボトルは、同社独自の「プレ裁断圧縮方式」で約1/3に減容し、輸送にかかるCO₂を67%※削減。2019年には、この減容物をリサイクル材として日本で初めて意匠登録した。
また、ビンや缶、キャップ・ラベルが付いたままのボトルを自動判別する機能により、異物の混じらない質の高い資源を確保している。
※ 1日300本回収、月間30日回収、月間30回輸送、リサイクル工場までの距離30㎞の条件にて寺岡精工 算定

さらに、店舗に応じた「ポイント連携」「クーポン発行」「寄付(ドネーション)」といったインセンティブ機能も搭載可能で、リサイクルへの参加意欲を高めている。
また、ユニバーサルデザインも「ボトルスカッシュ」の特徴のひとつ。だれもがリサイクルに参加できるよう、子どもや車いす利用者の目線の高さである約110~120cmに設計。現場従業者の作業負担軽減にも配慮し、回収袋の交換や持ち運びを簡単にし、回収機が満杯になる前に通知する機能を搭載するなど、働く人にもやさしい設計となっている。

広がる設置場所、ニーズに応え、「ボトルスカッシュ」は幅広い製品ラインアップへ

「ボトルスカッシュ」は2017年東京都に納入以来、小売店をはじめ商業施設、自治体庁舎、企業のオフィスなど様々な場所への導入が進み、同時にお客様からのニーズに応えるため、開発、改良を重ね、幅広いモデルを展開してきた。

また、2024年には、マスコットキャラクター「スカッシュ君」を発表。同時に、ゲーミフィケーションを施した「スカッシュ君モデル」を展開。利用者が機器の前に立つと人感センサーが反応し、投入口を自動でオープン。投入本数に応じてキャラクターの言葉が変化。ボトル投入終了時に、音声と画面で当たり/はずれを表現する機能も付いているため、楽しみながらリサイクルを促進することができる。