
ANAあきんど広島支店が、平本商店および尾道造酢との連携により、ビネガードリンク「大人の Craft レモン果皮にごり酢」を発売した。本取り組みは、ANAグループが推進する「農園プロジェクト」の一環であり、地域資源を活かした持続可能な地域活性化や関係人口の創出を目指した、現代のCSRにおける重要な試みとなった。伝統技術と現代のニーズを融合させたものづくりの背景には、食文化を未来へつなぐ情熱があった。
商品開発の核となったのは、440余年の歴史を誇る尾道造酢の伝統技術だった。特許製法による「レモン果皮にごり酢」は、近年の醸造プロセスで濾過されがちな「酢酸菌」を、健康効果に着目してあえて「にごり」として残した。効率重視の大量生産とは対極にあるこの姿勢は、広島県産レモンの豊かな香りを活かしつつ素材本来の力を届ける、文化的なサステナビリティの体現となった。
また、開発プロセスではANAグループの多様な人材による「共創」が導入された。客室乗務員や整備士など職種を越えた社員約300名が試飲に参加し、日常生活の様々なシーンを想定した生の声を集約することで、酸味と甘みの絶妙なバランスを追求した。この組織横断的な関わりはインナーブランディングの機会にもなり、現場の感性と伝統技術の交差によって、消費者のライフスタイルに寄り添う品質が実現した。

本取り組みは、広島県が推進する「おいしい!広島プロジェクト」の一環でもあった。商品はANAのECサイト「ANA Mall 内 MeGourmet」をはじめ、7月中旬より発売される「ANA FESTA 広島ゲート店」、せとなか百貨店、道の駅たけはらのほか、広島県三原市のふるさと納税(出品申請中)など多角的なチャネルで順次展開されることとなった。全国への発信を通じて観光客誘致や関係人口の創出を目指すこのプロジェクトは、大企業のネットワークと地域の伝統が結びつくことで、持続可能な社会への新たな扉が開かれることを証明した。





