ウォルト・ディズニー・ジャパン(本社:港区。日色 保社長)は、同社が運営する人気番組「ナショナル ジオグラフィックス」(ナショジオ)を通じて、「地球環境について考える日」として提案された記念日「アースデイ(4月22日)」にちなみ、4月を「アースマンス」と題し、イベントなど「地球に優しい」さまざまな取り組みを行っている。

4月11日、12日の両日、横浜で「小さな“驚き”が新たな発見へとつながる」をモチーフにした入場無料イベント、『ナショナル ジオグラフィック ワンダーキャンプ』と銘打つイベントを実施した。同社はアースマン特別企画として、4月7日、同社本社で著名なナショジオ エクスプローラー・写真家のアナント・ヴァルマ氏とのメディア向けオンライン特別セッションを開催。

画像右)写真家 アナント・ヴァルマ氏



ヴァルマ氏はカリフォルニア州バークレーを拠点に、自然の可視化にこだわり、新しい手法を次々に生み出すためのサイエンス・フォトスタジオ「ワンダーラボ」を設立。統合生物学の学位も持ち、長年にわたり革新的な撮影技術の開発に情熱を傾ける。自らカメラ機材の設計・製作も行い、自然界のドラマティックで驚きに満ちた瞬間を捉えることに夢中だ。最終目標は、私たちの世界に対する「驚き(ワンダー)」の感覚を呼び覚ますことで、作品を通じ、これまで看過して来た「生き物のの驚くべき細部」にスポットライトを当て、科学の背後に潜む新たな物語を発見し続けている。

主な配信作品/PHOTOGRAPHER:ファインダー越しの世界「アナンド・ヴァルマ:隠された驚異」
(ディズニープラスで配信中)


※ナショジオ エクスプローラー:ナショジオが支援する「情熱を持って未知を探りに行き、知識の限界を突破してくれる”探究者”」のこと。


今回のセッションでは、蜂の巣で成長するミツバチの様子や、蟹に宿る寄生虫の生態、ニワトリの卵の孵化の全貌など、驚異的な撮影技法と精彩な映像を誇る作品のダイジェストを紹介しながら、ヴァルマ氏自身が苦労話や「ウラ話」を披露。

日常で他者を知ることも「ワンダー」だが、個性や違いに気づくコツについてとのメディアからの問いに、「哲学としては『ゆっくり見る』ことで、自分の置かれた環境を、組織的・構造的に、スローダウンしてじっくりと観察することです」ヴァルマ氏は強調。続けて、「あとは『気づき』です。パターンがあるかどうか分からないが、質問を投げかけることで、自分が気づくことができます。そうでなければ通り過ぎてしまいます」と訴える。

(c) Anand Varma / (c) National Geographic


また、写真の活用に関して、さらなるチャレンジについての問いに対して、ヴァルマ氏は「最も効果的に共有できるかどかは難しいが、SNS上で声をかけても、フォーマット的に最も意味あるインパクトを与えることは困難でしょう。コンテンツに対し、皆さんがどれほど質にこだわっているのでしょうか。ただ、エクセプション(登山や探検)のような形で発表するなら、皆さんとストーリーを語り合える時間があります。ただしこれでは、体験できる人が限られてしまいます」と課題も披露する。

さらにヴァルマ氏は教育現場でのさらなる活用にも言及、「どうすれば、最高の形でビデオを共有するのがいいかを考えています。永続的なインパクトが多い方がいいと考えます。これを考えると、例えば、学校や教育者とパートナーシップを持ち、私が作ったストーリーを携えて、学校で何かの学びに使ってもらうというのもいいかもしれません」と、期待を膨らませた。

(c) Anand Varma / (c) National Geographic


(取材・文 深川孝行)