
東レ株式会は、同社が開発した「TRK-820(東レ開発番号)※1」について、Immunis, Inc.(以下「Immunis」)との間で、パーキンソン病(以下「PD」)のジスキネジア治療薬における独占的ライセンス契約を締結した。今後はImmunisが開発コード「IMM02-KORA」として開発を継続する。
同契約に基づき、Immunisは、「IMM02-KORA」の米国、カナダ、欧州連合および欧州自由貿易連合における開発・販売に関する独占的権利を取得。また、東レに対して契約一時金および開発進捗に応じたマイルストンを支払い、製品上市後には、売上高に応じたマイルストンおよびロイヤルティを支払う。
世界保健機関(WHO)が2022年に公表したデータによると、PDの有病率は過去 25 年間で約2倍に増加しており、2019年時点で世界全体において 850 万人以上がPDと共存していると推計される。PDは脳内の神経伝達物質ドーパミンが減少して起こり、手足の震え、筋肉のこわばり、動作緩慢、姿勢保持障害(転びやすいこと)が主な症状として現れる。PD治療には、ドーパミンを補うL-ドパが広く用いられているが、病気の進行に伴い、L-ドパの長期投与により不随意運動(ジスキネジア)が生じることがある。
Immunisは、PDに伴うL-ドパ誘発性不随意運動(ジスキネジア)を対象とした治療薬として、「IMM02-KORA」の開発を進め、本年2月に米国食品医薬品局(FDA)に対し、第I相臨床試験開始に向けたIND(臨床試験開始申請)を提出した。
東レは、自社の強みである創薬要素技術が生かせる領域に研究資源を集中するとともに、外部との連携を積極的に進めるオープンイノベーション戦略を推進しており、ベンチャー企業や製薬企業とのオープンイノベーションを通じて革新的な新薬の創出を加速していく。
<用語説明>
※1 「TRK-820」
TRK-820は、東レが創製した世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬です。
Immunis, Inc. 会社概要
1)所在:米国カリフォルニア州アーバイン
2)設立:2018年
3)代表者:Chairman Hans S. Keirstead
4)概要:加齢・疾患関連の免疫不全に対するセクレトーム由来の
治療薬開発に強みを持つバイオテクノロジー企業。
ホームページ:https://immunisbiomedical.com/





