2025年3月24日、東急不動産(本社・渋谷区、星野浩明社長)は同社運営の都心オフィスビル3棟、「東京ポートシティ竹橋」(港区)、「九段会館テラス」(千代田区)、「日比谷パークフロント」(同)が、環境省の「自然共生サイト」に同時認定された発表した。

 同認証はこれまで、森林・公園などの緑地が大半でオフィスビルの認証事例は少なく、同時3棟認定は初で、同社にとっても同認定は、「東急リゾートタウン蓼科」(長野県茅野市。2024年)以来の快挙だ。

 各施設の特徴は次のとおり。

●東京ポートシティ竹芝

 浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園に近く東京湾に隣接。地域住民・オフィスワーカー向けの環境教育、地域交流、情報発信のプログラム・イベントを展開。

 水田での田植え・稲刈り、餅つきなどの農体験、養蜂関連の体験(採蜜体験、蜂蜜試食など)を実施。近隣小学校の社会科見学、大学生の生物多様性保全の学習の場も提供。

●九段会館テラス

 北の丸公園、皇居の近隣で、これら都心の貴重な緑での生物多様性の保全のため、オフィスワーカーと地域住民との共同によるモニタリング調査、生き物住処づくりイベントなどを実施。

 屋上緑地には花壇を設置、オフィスワーカーに「見て・触れて・楽しんでもらう」をコンセプトに季節ごとの花卉を植栽、フラワーガーデン・ツアー、「創花プロジェクト」も展開。

●日比谷パークフロント

日比谷公園に隣接、「公園の中のオフィス」をコンセプトに、100種超の植栽で周辺緑地との一体化を目指す。

「生物多様性保全に寄与する緑地」をモットーに、オフィスワーカー参加型活動を展開。屋上菜園で野菜教室や、ワーカーの家族も交えた参加型イベント(昆虫の住処づくり、グリーンツアーなど)を開催。