MIT教授陣、東大IPC、渋谷区も連携のコミュニティ施設
「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」

今年1月23日、東急不動産(本社:渋谷区、星野浩明社長)は今世界各国が鎬を削る最先端領域の1つ「ディープテック」をターゲットに、同領域で活躍する日本発のスタートアップ企業を育てる、産官学連携のコミュニティ拠点「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA(サクラ・ディープテック・シブヤ/SDS)」を開設した。

「ディープテック」はあまり聞きなれないワードだが、主にエネルギー、AI、ロボティクス、クライメートテック(気候変動関連技術)、バイオの領域をまとめた技術群のことで、社会に劇的なインパクトを与えるのが特徴だ。ただ、基礎研究がモノを言う分野で、高い技術レベルが要求され、研究開発に長い時間と巨費も必須。それでいて事業化し投資回収するにも長い年月がかかるため、スタートアップ企業がこの分野でチャレンジするのは至難の業だ。

そこで東急不動産は、「渋谷サクラステージ」に同施設を開設、スタートアップ支援で名高い「スクラムスタジオ」と共同でアクセラレーター・プログラム「Sakura Deeptech Accelerator」をスタート。



グローバル展開を念頭に、国内外の産官学連携で手厚いサポートを継続するのが特徴で、世界最高峰クラスのマサチューセッツ工科大学(MIT)の産学連携プログラムを通じMITの教授陣との連携を皮切りに、東大IPC、JETRO、渋谷区、エヌビディア、鹿島、三菱UFJ銀行、電通、NTTドコモ、GMO、テレビ朝日など産官学が提携する。

SDSには、コワーキング用のオープン・スペースやイベント・スペース、個別オフィス、さらには3Dプリンターなど最新鋭の機器を使った実装・シミュレーションが可能なラボ施設を用意、他分野の人たちとのコミュニケーションの場としても有効だ。