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化石賞って何?
環境NGO「Climate Action Network(CAN)」が、気候変動対策に対して消極的であったり、足を引っ張っていたりする国に授与する賞のこと。気候変動への取り組みが時代に逆行していることを「化石」と表現して皮肉ったものであり、不名誉な賞となる。
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いつから始まっているか?
化石賞の歴史は、1999年ドイツにて開催されたCOP5からスタートし、それ以来COPのセレモニーの一つとして恒例となっている。化石賞を受賞している歴代の国は、オーストラリア、ロシア、カナダ、サウジアラビア、日本、そしてアメリカと経済大国がほとんどとなる。
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日本は化石賞を何回受賞しているか?
今回のCOP29でCANは、衡平な気候資金の目標、より広範で公正な移行計画、野心的な緩和目標の設定・推進などをCOPの場で遅らせてきたことを踏まえ、日本を含めたG7を選んだと発表した。日本はCOP25から数えて5回連続の受賞となった。次回のCOPでは“名誉ある落選”を期待したい。