宮崎県東諸県郡綾町と公益財団法人イオン環境財団は、綾町イオンの森における里山の新たな価値創造に向けた包括連携協定を11月23日締結した。 

日本最大規模の照葉樹林が広がる綾町は、2012年ユネスコエコパークに登録された。

同財団は、2013年から3年間、綾中学校建設のために杉が伐採された跡地を、本来の里山に再生するための植樹を実施した。また日本ユネスコエコパークネットワークと連携協定を締結したことを契機に、2017年からは人と自然の共生を目指す里山づくりのため、累計2万本の植樹を実施した。 

また、植樹から10年以上経過し、この森が環境教育や里山の恵みを活かした伝統文化の学習フィールドとして、学生や地域の皆さまに活用されています。生物多様性保全や炭素蓄積量調査、成長した木々の枝打ち、草木染めを含めた環境活動を実施している。 

イオン環境財団は、2013年よりこれまで綾町と共に「綾町イオンの森」を中心に、生物多様性保全のため多様な環境活動に取り組んできた。 

2024年「綾町イオンの森」と「割付地区の日向夏畑」が環境省「自然共生サイト」に登録された。同エリアは、綾ユネスコエコパークの移行地域であり、今後、持続可能な地域社会構築のため、また、生態系サービスを支えていくため、人と自然が共生する新たな里山の創出を目指し今回、両者は連携することに至った。 

連携事項 

① 生物多様性保全と持続可能な利活用のための里山づくりの推進 

② 地域の伝統文化継承と新たな文化創造を含めた環境教育の実施 

③ 「綾町イオンの森」を中心とする自然共生サイトの拡大 

協定期間  

2024年11月23日~2029年11月22日(5年間) 

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