北海道紋別郡興部町ならびに、公益財団法人イオン環境財団は、「第1回北海道興部町 植樹」を実施した。

同町では 、オホー ツク海の潮風が農業 ・ 酪農 に影響を与えていたため、 1959年より防風林植樹が実施されていた。その植樹から64年経過し、この防風林の更新が必要と されていた。

本年7月30日、興部町・オホーツク中央森林組合・当財団の三者は、持続的な防風林の保全を目的に協定を締結。同町宮下地区の防風林約3haを更新し、5年計画で植樹を実施していく。

また同町は、酪農で発生する糞尿の発酵処理過程で発生するバイオガスを発電に利用する 循環型酪農に取り組んでいるが、今回の防風林の更新によって、森林の炭素蓄積量の増加により温室効果ガスを削減するカーボ ン ニ ュートラルに配慮したまちづくりを進める。

同財団は、1990年の設立以来、自然災害や伐採などで失われた森林の再生、防災林の再生、気候変動課題の解決等を目指し、国内外の地域行政と協力し、アジアを中心に世界 各地のボランティアと植樹を行ってきた。北海道においては、2002年 から知床で開発跡地の生態系再生を目的 に植樹を開始し、2004年 9月の台風18号で被害にあった支笏湖周辺や、2021年胆振東部地震により大きな被害を受けた勇払郡厚真町などで植樹を実施。9月21日の植樹では、1h aに3000本のトドマツを300名の地域ボランティアと植樹。また同町のカーボンニュートラルについて学ぶ環境教育を実施した。