総合容器メーカー、大和製罐株式会社は、SDGsを企業活動の中核に据え、環境に優しいモノ作りに取り組み、循環型社会の構築を目指すために、リサイクル性に優れたスチール缶をはじめとした金属容器の認知向上を目指している。

同社の「1DaySteel Cup(ワンデースチールカップ)」は、目標でもある循環型社会の実現への一環として昨年末に誕生。通常のスチール製容器同じように回収しリサイクルが可能な新しいタイプのイベント用飲料容器として今後使用されていく予定だ。

また同社は全国の18歳から35 歳まで の 1 030 名を対象に「 平成世代に聞く SDGs とスチールに関するアンケート 」 を 実施し同社リリースで調査結果を発表した。


<調査概要>

期間:2024.3.8〜2024.3.11
対象:全国の18〜35歳 男女
有効回答数:1030名 うち男性:523名、女性:507名 /均等割付
調査機関:株式会社インテージ
調査方法:インターネット調査


<調査結果>

(1)平成世代の約 8 割が日常的に SDGs を意識日常的に行っている

S DGs 活動 について全ての回答者に質問したところ、 78 が普段から何らかの S DGs を行っていることがわかった。そのうち 「 リデュース 」 、 「 リユース 」 、「 リサイクル 」の 全てを選択した人は 1 2 。



(2)SDGs で重視すること 1 位「お金がかからないこと」、 
  2 位「気軽にできること」

(1) で 「S DGs に 取り組んでいる 」と回答した人を対象に 「 SDGs 活動をする上で 最も重視していることは何か 」と質問したところ、 「お金がかからないこと」が 2 12 人で最多回答となった 。 2 位の「気軽にできる」と合わせると全体の4 割を占め、 日常生活の中で気軽に取り組める S DGs 活動を好む傾向がみられた。

(3)平成世代 が 思い浮かべる SDGs 素材は「再生紙」

「環境に優しい素材で最初に想起するモノは何か?」を聞く質問では4 0 4 が再生紙と回答。 リサイクル効率のよい「鉄やアルミなどの金属素材 」は 1 6 と認知が低いことが明らかになった。また、思い浮かべる理由として 「身近にあること」や、「 T V やコマーシャルなどで見聞きする」など日常的に目にする機会の多い素材が選ばれていることがわかる

(4)スチールの主原料を約6割が「鉄」以外と回答

スチールの主原料 で思い浮かぶ素材を 聞く質問では 6 割が「鉄」以外の素材 を回答。「アルミ二ウム」と回答した人も 3 割以上いたことからもアルミとスチールの違いや スチールへの関心度の低さ がうかがえる結果となった。

(5)スチール缶 のイメージ: 約 5 割が「缶コーヒー」を想起

「スチール缶の印象 」と質問したところ、「コーヒー飲料が多い」という回答が 約 3 割 と 最も多く、スチール缶=缶コーヒーを想起する人が多い 結果となった。また 、「リサイクル効率の良さ」や「環境に優しい」 などの S DGs 要素は全体の1 2 と素材の認知が低いことがわかる。

(6) 約 4 割が スチール缶 の分別廃棄の経験なし

スチール缶を廃棄する際に分別して捨てたことがあるか」と質問したところ、 約 6 割が「ある」と回答。 その 一方で 「ない/覚えていない」を選択した人は4 割 以上 42 とほぼ半数 を占め る結果となった。

(7)スチール 缶 がリサイクルできることは半数が理解しているものの、
   リサイクル回数は 65 が「 3 回未満」と回答

「スチール缶がリサイクルできるか 」と質問したところ、 52 が「知っている」 と回答。しかし「知っている」と回答した人の中でも65 が 「 3 回未満 」 と 回答しており、 「 10 回以上」と回答した人は 2 割 にとどまる結果となった。

(8) スチール缶 のリサイクル率 90 以上と回答した方は全体の 1 割 7 にとどまる

スチール缶のリサイクル率についての質問では 「 1 0 未満 」 と回答した人が 最多 17 の回答となっており、実際のスチール缶のリサイクル率 である「 9 0 以上 」 と 回答した人は 1 割 7 と いう結果となり、 認知不足が顕著に出ていることがわかった。