梱包材を容器へ再生する日本初のリサイクルを社外に展開

島津製作所は5月23日に、龍谷大学と循環型社会づくりへの貢献に向けた「包括連携協定」を締結した。この協定により、同社が日本で初めて構築した自己循環型リサイクル(自社から排出する梱包材をポリエチレン容器に再生して社内で利用)※1へ龍谷大学も加わることになる。また、今後は同社の関係部門が龍谷大学の環境教育に協力するなど、多方面で協業を進めていく。

記者会見の様子
(写真左から島津製作所 稲垣史則専務執行役員、龍谷大学 深尾昌峰副学長)

島津製作所では長年、プラスチック使用量の削減とバイオマスやリサイクル由来素材への代替を推進してきた。同社の研究開発部門では、液体クロマトグラフなどの分析計測装置を使用した際に排出される廃液の保管にポリエチレン容器(以下、ポリ容器)を使用している。通常、このポリ容器は新品のペレット(粒状のプラスチック樹脂)をもとに作られている。島津製作所はプラスチックの一種であるポリエチレンの使用量を減らすために、使用済みの梱包材をペレット化し、新品のペレットに混ぜて再生材配合率30%のポリ容器を作った。これは既に社外の協力先で量産しており、本社工場に導入している。今回、同社の自己循環型リサイクルに龍谷大学が参加し、学内の使用済み梱包材もリサイクルして、龍谷大学の研究開発施設でもポリ容器を利用していく。

島津製作所は循環型社会を確立していくため、法令遵守と各職場での3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進しており、廃棄物管理の目標にリサイクル率※2を設定。2021年度は99.59%で、12年連続で達成してきた。同社は経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」を掲げており、4月からの新中期経営計画では「サーキュラーエコノミーへの移行」に向けて「サステナビリティ素材の活用と製品の長寿命化、リサイクルの推進」という方針を表明している。

※1自己循環型リサイクルは「令和4年度京都府3R技術開発等支援補助事業」の採択を受け構築

※2リサイクル率=(不要物排出量-最終埋立処分量)/ 不要物排出量