ユニクロは2023年4月21日(金)、前橋市の前橋南インターチェンジ近くに、ユニクロの新しいロードサイド店舗「ユニクロ 前橋南インター店」をオープンした。

これまでのユニクロのロードサイド店舗を今一度見直し、「お客様が集う店舗」「ユニクロの企業姿勢を知っていただく店舗」として店舗の建築デザインの監修を行ったのはトータルクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏。外観には、オブジェのような巨大なロゴを設置している。

 この店舗では、今、ユニクロが環境のためにできることに数多くチャレンジしている。こうした取り組みは、国内外のユニクロの店舗では初めてのことで、株式会社竹中工務店の協力を得て実現した。

 ユニクロ店舗で消費される電気エネルギーのほとんどは、照明や空調に使用されている。前橋南インター店は、従来のユニクロのロードサイド店と比較※1して、さまざまな省エネルギー技術を採用することで、照明器具や空調設備など、店舗における消費電力を約40%削減することができると想定している。また、太陽光パネルによる発電によって、同消費電力の約15%をまかなうことができると試算している(同社調べ)。

 こうした省エネルギーと創エネルギーの組み合わせによって、2023年3月17日付で、前橋南インター店は以下の認証を取得している。

① BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)※2 最高ランク星5つ※3

② BEI値(Building Energy Index)※3=0.33

 (BELSの評価指標として、店舗の設計一次エネルギー消費量を67%削減可能)

③ ZEB Ready※4(再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物)と認定

※1 同じ群馬県内にある「ユニクロ 富岡店」(2018年10月オープン)が「ユニクロ 前橋南インター店」と同面積と想定した場合の比較。

※2 BELSは、国土交通省のガイドラインに基づく第三者認証である建築物省エネルギー性能表示制度BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)です。

※3 国が定める建築物エネルギー消費性能基準に基づく一次エネルギー消費量から算出されるBEI(一次エネルギー消費量基準)の値のことです。BELSでの評価がZEBの根拠となり、ZEBのランクが決定される。

※4 経済産業省資源エネルギー庁が推奨する「先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術(自然エネルギーを最大限に利用するための建築技術)の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入等により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物」として、ZEB Readyの認定を2023年3月17日付で受けている。

 店舗における消費電力を抑えるために、さまざまな工夫を実現しています。前橋南インター店に装備されている工夫は下記の通りとなる。