グランドプリンスホテル広島 

西武・プリンスワールドワイド(本社・東京都豊島区。小山正彦社長)は、「グランドプリンスホテル広島」「軽井沢プリンスホテル」「札幌プリンスホテル」の3ホテルで、観光品質認証制度の「サクラクオリティ」とSDGsを実践する宿泊施設の国際認証「サクラクオリティグリーン」(Sakura Quality An EDG Practice)を同時取得した。

ちなみに「広島」はG7広島サミットの主会場、「軽井沢」はG7外相会合の会場、「札幌」はG7気候・エネルギー・環境大臣会合にそれぞれ供され、国際的にも注目が集まる場所となる。

「サクラクオリティ」は宿泊施設の品質認証制度で、第三者が観光サービスのクオリティを評価し高品質であることを認証する仕組み。


札幌プリンスホテル

一方の「サクラクオリティグリーン」はさらにSDGs特化の品質認証制度で、環境・地域社会への配慮や持続可能な企業統治に関する基準計172項目で評価。

今回3ホテルはサクラクオリティで5段階評価のうちの「3御衣黄(ぎょいこう)ザクラ(Restorative/環境修復貢献施設)を取得、「広島」「札幌」はそれぞれが所在する広島県、北海道で初の「サクラクオリティグリーン3御衣黄ザクラ」取得という快挙を達成。

同社はコロナ禍における感染拡大予防を目的に、独自の衛生・消毒基準「Prince Safety Commitment」を策定、利用者が安全な環境で安心して滞在できるように努めている。

感染予防対策の国際的衛生基準を満たす施設であると証明する「GBAC STAR認証」を国内19ホテルで同時取得している。

※「サクラクオリティグリーン」:米国のグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が制定する国際規格をもとにしたSDGsを実践する施設の認証制度。



軽井沢プリンスホテル

今回2認証制度取得の背景には、昨今のコロナ禍で観光に対する価値観が世界的に変化し、「SDGs」「サステナブル」「環境に配慮」といったキーワードでデスティネーション(渡航地)を選択する傾向がより強くなってきている点への対応だ。今後、インバウンド(訪日外国人)の需要が回復する中で、安全・安心を「基本に、同社が提供する「おもてなし」や環境配慮の取り組みで国際的な基準をクリアしていることを具体的に証明することで、「安心・安全」はもちろん「SDGs」にも積極的に取り組む企業であることを分かりやすく利用者に伝えていく方針のようである。

文 深川孝行