
㈱長谷工コーポレーション(以下、「同社」)は、学校法人福岡大学(福岡県福岡市城南区)工学部の佐藤 研一教授と共同開発した「竹チップを使った建設汚泥の固化処理技術」※1(特許出願済)を活用し、奈良県明日香村の竹林整備で伐採した竹をチップ※2に加工し、マンション建設現場で再利用する取り組みを始めた。第一弾として、大阪市内のマンション建設現場でこの竹チップ約5tを建設汚泥の固化材として採用することで、約2.6 t-CO2のCO2排出量削減を実現した。今後、当社が施工する建設現場における竹チップの採用を積極的に検討していく。
同社は奈良県明日香村と2017年9月に「官民連携に関する包括協定」を締結し、2018年より「企業版ふるさと納税」制度を通じた様々な地域支援を行ってきた※3。放置竹林による竹害問題の解決に貢献する竹林整備事業においては、伐採した竹を処分する必要があるが、竹チップに加工して建設現場で再利用することで、竹害問題の解決に貢献するとともに、セメント系固化材の使用料削減によるCO2排出を抑え、竹の生長過程で吸収したCO2を地中に固定するなど環境負荷の軽減が可能になる。
また、同社では2021年12月付で制定した長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」※4に基づき、建設現場における脱炭素化を推進している。
※1 https://www.haseko.co.jp/hc/information/press/20240926_1.html
※2 粉砕機などを用いて、竹を5ミリメートルほどに細かく砕いたもの
※3 https://www.haseko.co.jp/hvl/project/asukamura.html
※4 https://www.haseko.co.jp/hc/csr/environment/climate.html/
