「顔の見えるライフスタイル」の実現を目指す株式会社 UPDATERは、再生可能エネルギーの電力を供給する小売電気事業 「みんな電力」の需要家である株式会社吉田酒造店の敷地内に施工された垂直型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備の竣工式を 4月 26 日(金)に実施した。

竣工式の様子(左からマッキンエナジージャパン 竹内社長、吉田酒造店7代目蔵元 吉田氏、UPDATA 坂本氏)



ソーラーシェアリングは、農地に支柱を立て、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、農業生産と発電を同じ敷地内で両立させる取り組み。営農しながら、電気を得ることで農業経営をサポートするほか、荒廃農地の再生利用という観点でも期待されている。今般の垂直型ソーラーシェアリングは、太陽光パネルを農地に対して垂直に設置するもので、積雪の影響の軽減や車高の高い農業機械の使用を可能にするなどのメリットがある。

今までも吉田酒造店は、みんな電力の供給する再生可能エネルギー100%のプランの利用や屋根上への太陽光パネルの設置など、CO2 を排出しないサステナブルな日本酒造りを推進してきた。さらなるサステナビリティの実現のため、これらの取り組みに加え、垂直型ソーラーシェアリング設備を自社田に竣工。設置した垂直型ソーラーシェアリングは、酒造好適米の水耕栽培と両立して発電を行えるほか、東西を向いた太陽光パネルは、朝夕に発電のピークがあることから、屋根上に設置した太陽光パネルと合わせて発電を行うことで、日中に安定した電源を確保できる。また垂直であることから積雪の影響を受けにくく、車高の高い農業機械も使用可能になる。さらに日本酒の製造工程で使用することで、環境に配慮した持続可能な酒造りを実現できる。同時に災害時には、地域に緊急用電源として提供することを予定。日本酒製造用の水源もあることから(製造期間のみ)、電気と水の双方を提供することで地域防災にも貢献できるという。