「ナショジオ」の超人気〝エクスプローラー〟が来日し海洋生物保護を力説

4月22日は国連が提唱している「アースデイ(Earth Day:地球環境について考える日)」。環境保護への支援を示すためのイベントが、毎年この時期に世界中で同時展開される。

日ごろからSDGsへの取り組みに熱心で、「アースデイ」の考え方に賛同するウォルト・ディズニー・ジャパンは、4月22、23の両日、横浜の象の鼻テラス・象の鼻パークで海洋生態系の大切さを考えるイベント「アースデイ WITH ナショナル ジオグラフィック OCEANS TOMORROW」を開催した。

「分かち合い 響き合い 創り合う」をテーマに、海の美しさやそこに暮らす生物たちの記録を通して海洋生態系を探求するのがねらいで、音楽ライブやアート作品の展示、海洋生物に造詣の深いココリコの田中直樹さんのトークショー、各種ワークショップなど盛りだくさん。ナショナル ジオグラフィック(ナショジオ)としては日本初の無料体験型イベントで、迫力ある映像コンテンツを惜しげもなく披露。

当日は「ナショジオ エクスプローラー(探求者)」の中でも超人気の2人、スリランカの海洋生物学者/自然保護活動家のアーシャ・デ・ボス氏と、イギリスの野生動物映像作家であり、ディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」で配信中のナショジオの人気ドキュメンタリー番組「バーティのハイテク・アドベンチャー」で、文字どおりの体を張ったレポートに挑むバーティ・グレゴリー氏も訪日、「青い地球」の大切さを訴えた。

左:バーティ・グレゴリー氏 / 右:マリア・チャン氏

24日にはバーティ氏を交えたメディア・ラウンドテーブルがウォルト・ディズニー・ジャパン本社(港区)で行われた。プレゼンテーションに臨んだバーティ氏は、南極圏でのナガスクジラの大群を追い求めたエピソード「クジラの群れを求めて」での体験談を語りつつ、「とにかく、どこに行っても耳にするのが、野生の状態が悪化しているということで、人類が破壊した話ばかり聞きます。確かに素晴らしい映像を撮っているようだが、昔はもっともっとクジラがいっぱいいたんだよ、と地元の人たちは口を揃えます」と環境悪化を嘆く。

バーティ・グレゴリー氏



続けて、「300~400頭のナガスクジラの大群が実際に南極にカムバックしています。ということは南極以外でもカムバックできる可能性があります」と〝自然〟には力強いレジリエレンス(復元力)がまだ残っている点を強調する。

一方で、「実はクジラは高いCO2吸収力を持っており、生涯を通して考えると物凄い量になることを忘れてはいけません。炭素削減策として植林などもいいのですが、クジラの炭酸ガス削減効果にも注目してほしいです」とクジラの意外な〝脱炭素能力〟も紹介、「まだまだ自然はカムバックできる力を持っています。私はこうした再生できるストーリーをどんどん世界に広げて行きたい」と熱い思いを語るバーティ氏。

「スコットランドのネス湖以外に今後潜ってみたい場所を3つ挙げるとしたら?」との記者の問いに、バーティ氏は大笑いしながら、「1位はコスタリカ沖のココ島です。シュモクザメの大群が見られる世界的にも貴重な場所なんです。シュモクザメと言えば静岡県南伊豆の神子元(みこもと)島も有名ですね。是非ともこういう場所も撮影して発信したいですね。2位は私のお膝元、スコットランド西部で、巨大なバスキング・シャークに出会えるのです。近場でありながら知りませんでした。3番目は条件が過酷な南極・北極の海です。私はこうした過酷な海が逆に大好きで、過酷だからこそ素晴らしい景色に出会えると考えています」と実に楽しそうに答えてくれた。

バーティのハイテク・アドベンチャー

バーティ・グレゴリー氏が高性能カメラや水中スクーター、ドローンなど最新技術を駆使し、野生動物の驚異的な映像を撮影するために世界中を飛び回る、まさにアドベンチャー・ストーリー。波の音とともに観る迫力満点な映像は他ではなかなかお目にかかれないほど。どんなに苦境でも笑顔とジョークを絶やさないバーティ氏の精神力にも感動だ。

(取材・文 深川孝行)

©2023 Disney ディズニープラスで配信中

(The following English translations are using Chat GPT.)


National Geographic explorer Visits Japan and Advocates for Marine Wildlife Conservation

On April 22 and 23, Walt Disney Japan held an event called “Earth Day with National Geographic Ocean Tomorrow” at the Zou-no-Hana Terrace and Zou-no-Hana Park in Yokohama.
The event aimed to explore the importance of the marine ecosystem through recordings of the beauty of the sea and the creatures that inhabit it, with the theme of “sharing, resonating, and creating together.” The event included live music, art exhibits, a talk show by Tanaka Naoki of the comedy duo Cocorico, workshops, and a free interactive event featuring National Geographic’s impressive visual content.
The event also featured two National Geographic explorers: Sri Lankan marine biologist and conservationist Asha de Vos and British wildlife filmmaker and presenter of National Geographic’s “Bertie’s High-Tech Adventure,” Bertie Gregory, who emphasized the importance of the “Blue Planet.”

During a media roundtable held on April 24 at Walt Disney Japan’s headquarters in Minato Ward, Bertie Gregory spoke about his experience pursuing a large herd of fin whales in Antarctica for his work “The Society of Whales and Marine Creatures.”

He emphasized the seriousness of environmental degradation, saying that wherever he went, he heard stories about the deteriorating state of the wilderness caused by humans.
He also highlighted the resilience of nature, saying, “A herd of 300-400 fin whales has actually come back to Antarctica. This means that there is a possibility that they could come back to other parts of the world.

” He introduced the unexpected decarbonization ability of whales, saying, “Whales have a high CO2 absorption capacity, and we must not forget that over their lifetime, they absorb an enormous amount.
Afforestation and other carbon reduction measures are good, but we should also pay attention to the carbon reduction effect of whales.”