シリーズ:SGDsに取り組む大学/千葉商科大学公開講座「SDGs達成へ 大学の役割」第8回 「ゼロカーボン社会を担う人材の育成」を開催

 味の素株式会社は、うま味調味料「味の素®」および「うま味だし・ハイミー®」の袋入り品種のパッケージを、2022年3月中旬以降順次プラスチック包材から紙包材に変更する。(「味の素®」400g紙包材パッケージ製品のみ2022年2月19日(土)より販売開始)。プラスチック包材と変わらない使用性(強度・保存性・開封のしやすさ)を実現しながら、年間約12tのプラスチック廃棄物削減を行う(2020年度比)。

 味の素グループは、2030年度までにプラスチック廃棄物をゼロにすることを目標に掲げており、これに 向けて、紙包材化によるプラスチック廃棄物の削減やプラスチック包材のモノマテリアル(単一素材)化などの取り組みを行っている。そこで今回、同社を代表する製品であるうま味調味料「味の素®」と、同じくうま味調味料「うま味だし・ハイミー®」の袋入り品種のパッケージをプラスチック包材から紙包材に変更する。従来紙パッケージで販売されている小麦粉などと異なり、「味の素®」や「うま味だし・ハイミー®」は紙を突き破ってしまうおそれのある粒子であることから、紙包材化にあたっては多くの課題に直面していた。しかし約2年間に及ぶ試行錯誤の結果、プラスチック包材と変わらない強度や保存性を実現。これにより、プラスチック廃棄量を2020年度比で約12t削減するとともに、味の素グループの地球環境貢献に対する取り組みについての認知拡大を図る。

 1909年に発売を開始して以来100年以上の歴史がある「味の素®」および1962年発売の「うま味だし・ハイミー®」は、共にロングセラーとして現在も多くの人々に愛用されているうま味調味料。うま味調味料の2020年度の市場は、コロナ禍における内食需要の高まりなどの影響を受け、前年比103%と拡大した。特に「味の素®」については、インフルエンサーを起用したYouTube動画などの施策によって若年層(単身・夫婦)の新規ユーザーが拡大している。使用者からは「手軽に料理にうま味がプラスできるので使ってみて驚いた」「減塩にも役立つので助かる」などの声が上がっている。また「うま味だし・ハイミー®」のユーザーも「味の素®」同様に若年層の割合が高まっており、今後も伸長が期待される(以上 同社調べ)。
 同社は、生活者の使いやすさはそのままに、プラスチック廃棄量を削減したパッケージに生まれ変わった今回のリニューアルによって、生活者に愛用されるブランドとしての価値をさらに向上させたいと考えている。

 2022年度の「味の素®」の売上目標は合計で約56億円、「うま味だし・ハイミー®」の売上目標は合計で 約6億円(いずれも消費者購入ベース)。なお同社では、下記の製品についてもパッケージの環境対応を実施する。

●「ピュアセレクト® マヨネーズ」全品種・「ピュアセレクト® コクうま®」・「ピュアセレクト® サラリア®」
 →2022年度中にボトルをリサイクル可能な素材に変更予定。
●「パルスイート® スリムアップシュガー®」スティック20本入袋
 →2022年度春季リニューアル時に、パッケージ(外袋)をプラスチック包材から紙包材へ変更。
 これにより、年間約1tのプラスチック使用量を削減(2020年度比)。

 また味の素グループでは、海外でも同様の取り組みを進めており、インドネシア味の素社の主力調味料製品である「Masako®」のヘッダー廃止やタイ味の素社の「AJI-NO-MOTO®」の中袋廃止などを実施している。これにより、東南アジア4カ国(インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナム)の味の素グループ製品において、年間約864tのプラスチック使用量を削減する見込みとなる(2019年度比)。

1.製品概要
(1)製品名:①「味の素®」②「うま味だし・ハイミー®」
(2)特長:①「味の素®」調理の下ごしらえから仕上げまで幅広く使えて、手軽に料理をおいしくすること ができる。②「うま味だし・ハイミー®」うま味が強く、素材によくしみこむので、煮物や鍋物などの料理 にまろやかな味わいと深いコクを与える。
(3)品種・容量:①「味の素®」30g袋、50g袋、100g袋、400g袋 ②「うま味だし・ハイミー®」35g袋、 75g袋
(4)価 格:オープン価格
(5)賞味期間:なし

2.発売日:①「味の素®」400g袋 / 2022年2月19日(土) 30g袋、50g袋、100g袋 /2022年3月中旬以降(自然切替) ②「うま味だし・ハイミー®」35g袋、75g袋 / 2022年3月中旬以降(自然切替)

3.発売地域:全国